ゆるいぶろぐ

いしきひくくはーどるひくくやっていこうというぶろぐです

新興宗教に勧誘されました。

新興宗教に勧誘されました。

 

勧誘されるまでの流れがナチュラル(?)であり非常に興味深かったため 書き残しておきます。

特定を避けるため、内容を変えない範囲で一部脚色しています。

 

 

きっかけ

 

ある日の早朝、道路の隅に生えている花をスケッチしていたら、ご近所のおばさまに声をかけられました。

 

道路の隅にうずくまっているから具合でも悪いのかと思って見てみたら絵を描いていて安心した、
自分は絵を見るのが好きだから声をかけてみたとのこと。

 

聞けば、すぐそこにあるちょっとお高そうなお宅にお住まいの方。
「今度お茶にいらっしゃらない?」とお茶に誘われる。

 

表札も出ているし女性だし住所が割れている状態で危ないこともされないだろうと思い、 メールアドレスを伝え、メールでやり取りし日時を決め、改めて訪問しました。

 

実は、最初の段階で宗教かな~とは思いました。

 

以前ヨーロッパに1ヶ月ほど旅行に行ったことがあるのですが、
向こうから積極的に親切にしてくれる人は、男性ならナンパ的な感じで、何か目的がある人でした。

 

そのことがあったので、中年女性なら…私よりその人はお金持ってそうだから お金目的じゃない、なら宗教かな~と。

 

まあそんなに強引なことはされないだろうと思い、最初はちょっと


「知らないご近所のおばさまにお茶に誘われるとか、なんか吉本ばななの小説とかジブリみたーい」


と勝手に思い、あまり無い出来事を面白がっていました。笑

 

第1回目のお茶会

 

そんなこんなで、第1回目のお茶会です。
時間通りにお宅に伺いました。

 

簡単な自己紹介をしあい、事前に私が今まで描いた絵など見たいと言ってくれていたので見てもらいながら、和やかにお茶会は進んでいきました。

 

話の中で、おばさまは定期的に「お話会」なるものに行って、講師の方からお話を聞いている、ということを聞きました。

 


なんかよく公民館とかでやってる講演会的なものの類かなと軽く流していたのですが、

 

お互いの今までの経歴を簡単に話していく中で、
おばさまはその「お話会」に参加して勉強していることによって、今までの人生の選択を、間違えずに済んだ、的なことをさらっと言っていて、

 

 

「おっとこれは…?」
「…来たか?」

 

 

と内心思いましたが笑、相手も詳しいことは言ってこないので、その時は特に気にしませんでした。

 

今まで、あまり自分の絵を人に見てもらう機会が無く、見たいと言ってもらえて、見てもらって、感想を言ってもらえて、それが嬉しかったんですよね。

 

 

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決定的になった、3人でのお茶会

 

第1回目のお茶会以降もやりとりはあったのですが、その「お話会」の話は特にされませんでした。

 

おばさまが、今度その「お話会」での知り合いの方が初めて家にお茶に来るから、
一緒にどう?と誘ってきたときも、なんとも思いませんでした。

 

後から考えると、やっぱり絵を見てもらえた嬉しさがあったので、
おばさまのことを肯定的に考えていたんですよね。

 

また日時を決めて、お宅に伺いました。

 

その知り合いの方をAさんとします。

 

Aさんは、自分の今までの経歴を話し出し、その中で「お話会」が教えてくれたことによって、 いかに自分の人生が良い方向に行ったかということを語りました。

 

Aさんは仕事で迷ったときなど、人生の節目節目で「お話会」の講師の方にアドバイスを受け、 最初は半信半疑だったものの、徐々にその考えを実行して行ったら、仕事でも良い結果が次々に出るようになったそうです。

 

Aさんの熱い話に、おばさまの強い相槌が挟まれ、Aさんの勢いは増していきます。

 

おばさまはお茶を用意してくださっていたのですが、Aさんは口もつけず、私も勢いに押され なぜか我慢していました。笑

 

ついに耐え切れず、話の切れ目で自分が持ってきたお菓子を勧める流れでようやく水分補給。笑

 

30分くらいはAさんの話を聞いていたでしょうか。

 

 

………。

もう、これは、決定だな。と思いました。

 

 

その後はAさんの話の内容について私が質問したり、当たり障りのない話をしましたが、 おばさまがその中で、「見学もできるのよ。」とか、おばさまからはハッキリ誘わないけどちょこちょこ情報をはさんできたり、
Aさんの話を反芻して「最初は信じてなかったけど、後から考えると、"間に合ってよかった"って、思うわよね。」 と話したり…

 

 

結局、「1回だけなら、面白そう。入らなければいいし」と好奇心に負け、私は見学に行くことを一度約束したのでした。

 

 

(えっ?!笑)

 

 

その後

 

約束した日が、たまたま忘れていた先約があったため、見学には行かないことになりました。


行っていたら、どうなったのかな。入っちゃったんですかね。笑

 

入るつもり無いけど、Aさんいわく「高いツボを買わされるわけじゃないし、途中行かなくてもいいのよ。」
とのことなので、入っちゃってもよかったのかもしれませんが。

 

入りませんよ!笑

 

あの日、おばさまが声をかけてくれたのは、宗教の勧誘のためだったのか、と思うと悲しいです。

 

でも勧誘目的100%だったかというと、そうではないのではないか。

 

何%かは、純粋に私に興味を持ってくれた、と信じます。

 

寂しいは自分で埋めようと思った

 

今回のことがあって、色々考えました。

 

まず、自分の作品を見てもらえたことが嬉しかった。


人に見てもらえると思って、前々からうっすら作ろうと思っていたホームページを今回作りました。


独自ドメイン取って…レンタルサーバー借りて…笑

 

「おばさまに見てもらえる」と思ったから、動けた部分は大きかったです。
その点で、おばさまには感謝しています。

 

私が、もう少し精神が不安定だったら、入っちゃってたと思います。 宗教も、度を越さなければ、別に非難すべきものではないですからね。

 

ただ、今回のことは、もともと「自分の作品を見てほしいけど、見てもらえてない現状を不満に思っている私」 がいて、それに私自身が向き合ってなかったなあ、そこにつけこまれた(?)と、反省しました。

 

 

見てほしかったら、ちゃんと見てもらえるところに作品を置いて。宣伝して。表に出して。自分から。

 

 

公表もしていないのに、もし向こうから声をかけられたら、万が一にはものすごく目ざといその道の方かもしれませんが、 99%は、別の目的だよ。と自分に言い聞かせました。

 

あと最近プライベートであまり人と話してなかったので、お茶会のお誘いが嬉しかった。

 

宗教が果たす役割の1つとして、「人のつながりを作る」というものがあります。というか、それが大きいですよね。

 

「寂しい」という感情は放っておけません。人間のDNAのどっかに刻まれてるんでしょうね。


自分でそれを埋められなければ、他人に埋めてもらうしかない。

 

でも、私はもう大人なので。自分で埋めていこうと思います。

 

 

 

 

以上、新興宗教に勧誘された話でした!笑