ゆるいぶろぐ

いしきひくくはーどるひくくやっていこうというぶろぐです

自殺島に救われてきた。

みなさん、『自殺島』という漫画をご存知ですか。

 

自殺島 1 (ジェッツコミックス)

自殺島 1 (ジェッツコミックス)

 

 これです。

 

今回は、自殺島について書きたいと思います。

(以下あらすじなどネタバレを含みます)

 

 

 

まず、衝撃的なタイトルですね。笑

本屋さんでなかなか言いにくいタイトルです。

全17巻で、14巻までは読んでいたのですが、諸事情によりあまり本屋に寄らなくなったせいか、単行本の発売をチェックしてませんでした。

それが、最近になってたまたまネットで検索してみたら、17巻で完結しているではないですか!

 

私の中では1年以上、「サワダむかつく」で止まっていたのに。笑

知ったその日のうちに15~17巻を買って読みました。

 

私とこの漫画の出会いは、「3月のライオン」つながりだったと思います。

3月のライオンを読んでいて、同じヤングアニマルで連載されていた自殺島を知りました。

 

あらすじをざっくり説明すると、自殺未遂常習者である主人公セイが、同じ未遂者が送り込まれる絶海の孤島で仲間たちと繰り広げるサバイバル生活の中で、生きる意味を見つけていくドラマです。

 

 

私は、わりと日々簡単に生きる気力を失います。笑

 未遂まではしたことはないですが。ビビりなので。

でも生きてくのって大変じゃないですか。なので常に生きる意味を考えています。

いや…「死んじゃいけない理由」かな。

 

なので、この漫画には共感できるところが多かったです。

まず、主人公のセイが、自殺未遂のあと、医者に促されるまま何らかの書類にサインして、目覚めたら知らない島に来ていたところから物語は始まります。

 

セイと同じように、周りには未遂者が訳も分からず放置されて途方に暮れています。

そんな中、高いところから飛び降りて自殺する何人かの人々。

パニックになってその場を離れるものの、歩いてるうちにのどが渇いてくる。

「のどを潤す」なんて、生きようとする行為そのものですね。

でも、水道も通ってないところでは簡単に水は手に入らない。

その後なんとか水やらバナナやらが発見できて彼らは命をつなぎます。

 

私の胸アツポイントその①

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なんと主人公、鹿、獲れるまでになっちゃいます。

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めちゃくちゃ美味しそうじゃないですか?!(そこかよ)

わたしはこのページを読んで、「鹿狩ってみようかな」と安易に思いました。

(やらないけど)

 

死のうとしてた人が、鹿獲れるようになるって…めちゃめちゃすごくないですか?!

弓を作るところから始まってるんですが、弓を作り~鹿の行動パターンを予測して~仕留めるまでの描写もリアリティがあります。

 

 

この漫画の何に惹かれたか。

生きるために必要なことが、はしょらず書いてあります。

飲み水もないというところから、飲める水を見つけるまで。

水源を見つけるため山に入る人もいる中、海岸沿いから河口をみつけて上流まで行った方がいいとか、一つ一つにリアリティがあります。

作者は実際にフィールドワークというか取材をして描いているそうです。

リアリティがすごいです。

 

この作品を読んで、人間が生命を維持していくのに必要な活動だけでも本来は大変で、一日がその活動だけで終わること。

「生きるために生きる」、

現代人は社会的地位とか名誉とか富とかがないと幸せじゃないと思いがちだけど、例えばお腹が満たされていて、ひなたぼっこしているときのような、身体的に充足しているだけで本当は人間は幸せを感じられるんじゃないかといった考え方が描かれています。

 

生きる意味とか、幸せなんて、何千年も考えられてきたことで、すでにいろんな答えがあるんだろうけど、この漫画は、きれいごとじゃなくそれを描いていて、天邪鬼な私の心にも沁みます。

17巻に、作者の文章でのあとがきがあるのですが、押しつけがましくなくて良かった。 

このテーマや悩んでる人に対して、謙虚だからこそこのように描けるのかなと思いました。

作者の方も人生で一度だけ死のうと思ったことがあるそうです。

でも、今は幸せを感じて暮らしているそうです。

そういう方だと、「生きていれば絶対良いことある!」「私もできたんだからあなたもできる!」みたいになっちゃいがちだと思うんですけど、この方はそんなことないです。

私もそのような人でありたいです。

私はこの中でボウシかカイか。ボウシでありたいなと思う。

登場人物の中で、私はどのキャラクターに近いかな?と考えたのですが、

なんかセイだとかっこよすぎるので、

ボウシかカイかなと思いました。

腹黒いので。笑

でもボウシにしても、私の場合はセイに、お互い何も持っていない仲間だと知っておいて欲しい、なんて言えないと思いますけどね…チキンなので。笑

ボウシとカイは、ある意味表と裏で描かれたのかなーと勝手に思ってます。

行動する人としない人。

私は、、、行動するボウシでありたいなと思います。

 

表現力が無くて作品の魅力の一部も書けなかった気がしますが、、、

 

私は、この漫画を持っているだけで、心強いと思うほど、救われました。

もし自ら人生終わりにしたいと思う時があったら、自殺島読み直そうと思ってます。

そんな時が来ないのが一番だけど。何があるか分からないのが人生ですからね。

 

以上です!ではまた。